音楽家・根本崇史の作品集です。
うれしいとき、かなしいとき、子どもの頃から心の中には、いつも私だけのうたがあったように思います。
時にはピアノを弾きながら、自分としてはこんな音がいいなあ、などと感じることもたくさんありました。
大人になり、いつしか私はその「私のうた」「私の音」を奏でてみたいと願うようになりました。八ヶ岳の麓富士見町に暮らしながら、今、一つ一つ音楽にしています。
オリジナル
地下の川、深い水脈を自分という存在の奥底に感じることがあります。その流れはどこまでも澄んでいて、いつも私に何かを与えてくれるように思うのです。
その何かを言葉にしたり、音楽にしたり、私という人間・存在を使って実体化する。誰かが感知できるものとする。私にとって作曲は、そのようなささやかな営みです。
ふいに地表に湧き出た一雫のように、静かに音楽は生まれてきます。私はただその気配に耳を澄まし、すくいあげ、奏でていきます。
「ひまわり」2025年8月作曲
大切な人への贈りものとして、ご依頼をいただいて作曲しました。あたたかな時間の積み重ねと感謝の想いを、音楽に込めました。
「ありがとう。あなたは、私のひまわり」
「同じ時を生きて」2025年5月作曲
3月に能登を訪れた際、今なお残る震災の傷跡に衝撃を受けました。「暮らす場所は離れていても、みんな同じ時を生きていることを忘れない」との思いが音楽になりました。
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「再会」2024年4月作曲
ある方の人生の物語を聞かせていただき、湧き上がってきた楽想(うた)をピアノの曲にしました。ご家族と過ごされた幼少期のあたたかい思い出と、試練の先に待っていた出会いの奇跡を、音楽で描きました。
「First Light」2022年8月作曲
私を支え励まし、導いてくれた人や出来事との出会い。思うようにいかない時もありましたが、今は私の人生の全てを肯定し感謝しています。凛とした静寂の朝に昇る太陽のように、この曲が湧いてきました。
「I Felt Wind Breath」2022年6月作曲
新緑の森の中を歩いていると、たくさんの存在が私を迎え入れ、包み込んでくれました。この世界に生きていること、生かされていることを実感し、素朴なうたが溢れました。
「Forest Voices」2022年5月作曲
この曲には、脈々と繋いできた「生きる営みと思い」が表現されているように感じます。浮かんできた楽想をなるべく作為なく、澄んだ水のままに音にすることを心がけました。
「The One Drops」2022年4月作曲
春の朝、人知れず落ちる一雫。そんなふうに人も音楽も静かに生まれ、旅をして、誰かの心をすっと潤したなら。自然を生きる日々から生まれた、最初の一曲です。

